「新しいディレクターが来て会議を変えた話」というまとめを知ってますか?
ゲーム開発会社の会議が一人のディレクターによって劇的に変わったという話です。
従来の会議は処刑場だったとのこと。
進捗が上がらないメンバーやミスをしたメンバーを攻めるだけ。
みんな吊し上げられるのを恐れて自分のミスを隠すようになります。
そこへ新しいディレクターがやってきて「今までずっとこんなことやってきたの?」と笑ったとのこと。
新しいディレクターが決めたルールは以下の3点。
・順調なことは報告しない。問題だけを取り上げること。
・犯人探しをしない。問題の解決方法だけを探ること。
・説教があれば大勢の前でやらない。二人だけでやること。
これにより仕事がうまくいくようになったとのこと。
このたった3つのルールは人類の叡智ともいえる最強のルールといえるでしょう。
「順調なことは報告しない」
これは盲点です。
順調ということは予定表通りということです。
予定表を持ってる人なら全員理解していることなのでいう必要がありません。
これが効率化です。
「問題を共有して開発方法を探す」
ある人にとっては問題でも他の人なら瞬殺ということもたくさんあります。
そもそも仕事の本質は問題解決です。
開発をしていればわかりますが、問題を解決するとすぐに次の問題にぶつかります。
ぶち当たる問題を次々と解決することが重要なのです。
個人攻撃や犯人探しは仕事の本質ではありません。
また個人攻撃や吊し上げをしないということは安心できる職場という印象をメンバーが持つことにつながります。
極論を言えば愛情が最も重要です。
愛情と思いやりをもってビジネス組織を運営すると成果につながると思います。
「お前のことはどうでもいい。金払ってるんだからちゃんとやれよ」
こんな組織ではメンバーは奴隷と一緒です。
生活費のために最低限どうにかこなすというところが関の山でしょう。
奴隷の労働しかできないのです。
「何か困ったことはないか?無理をするなよ」
こういう組織でこそ魂を込めた仕事ができるのです。
自分のことを気遣ってくれる組織にいるという安心感が高い成果をもたらすのです。
「犯人探しやみんなの前で説教をしない」というルールは図らずも思いやりある組織にいるとメンバーが感じることにつながってると思います。
「愛が脳を活性化する」という本があります。
この本を私は読んでません。
しかしタイトルだけでこれは本質的に正しいということがわかりました。
愛されているという実感があれば人はより大きな力を出すことができるではないでしょうか?
「犯人探しをしない」というルールをもう一歩進めれば「愛情と思いやりがある組織運営をする」ということになるでしょう。そういう組織ではメンバーはサラリーマン仕事を超えた魂がこもった仕事ができるのです。