2010年8月21日土曜日

毒になる親

なんでも「毒になる親」という本があるらしい。
アマゾンのレビューは高評価で、「もっと早く読みたかった」などの意見が多い。

うちの親も結構な毒親だったな。

母親は性格はいいが、頭が致命的に悪い。
幼稚園のころから「うちは貧乏だから国立大学に入れ」と呪文のように言われてた。
「うちは貧乏だから」って執拗に繰り返すのはよくない。
友達付き合いでもお金がかかるから断ることになるので孤立する。
社会は人間関係で仕事や情報が回ってきたりするから、人とのコネがないと成功しにくい。
バイトみたいに低賃金で時間の切り売りするならないいだろうけど。

うちの母親もいまでいうワーキングプアの人生を選択していた。
低賃金の仕事を掛け持ちしていた。
これは頭が悪い。
世の中の流れを読み、よいアセットに対して楽に儲かる方法でビジネスをしないと駄目だ。

うちの父親は人間が小さい。
父親は祖父から高校のときに「こいつは稼ぎもしないくせに一丁前に飯だけは食いやがる」といわれたらしい。
高校卒業と同時に家を出て、それ以来、実家には一切頼っていない。
俺が子供のころは正月とか父親の実家に帰るようになっていたが、
うちの父親が祖父と話をすることはほとんどなかった。

そういう経験が背景にあるためか、うちの父親は「子供が楽しくしてるのが許せない」たちだった。
弟とゲームをしていたりすると、必ずやってきて楽しい雰囲気をぶち壊しにしないと気がすまない。
「ああ?なにやってんだ?かーっ。くだらねぇ!どうしようもねぇな。」

うちの父親は母親の実家を完全に見下げ果たしていて、何かにつけて母親の実家を馬鹿にしていた。
母の弟に対しては「馬鹿だからあいつはどうしようもねぇな。」とかやたら言っていた。

「目くそ鼻くそ笑う」でどちらも似たようなもん。最低人間を競い合ったって生産性ゼロ。

誰かの本にこんな内容があった。
著者が宮本武蔵の本を読んでいたときに、暗がりから著者の父親が驚かせてきた。
著者が驚くとそれを見た父親が優越感たっぷりに「はっ!宮本武蔵なんか読んだって、ぜんぜん駄目だな」
と笑ったという。
うちの親父とまったくもってそっくりである。

毒親のもとに生まれると大きなペナルティを背負わされたようなものだ。
そのペナルティを乗り越え人並みになるのは大変だ。

どうしようもない低脳親だが、そのときに彼らが彼らの知能でできる最善のことをしようとしていたとして納得するしかないのだろうな。

弟は「兄貴が一番被害が大きい。兄貴がいたから、俺はそれほど被害をうけていない。自分が幸せになることを考えればいいんだよ」といっている。

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