2010年8月31日火曜日

橘玲の「お金持ちになるための黄金の羽根の拾い方」

橘玲の本「お金持ちになるための黄金の羽根の拾い方」を読んだ。
前ににも一度読んだのだが、もう一度読み直してみた。

簡単に言うと、日本の制度にはゆがみがあるのでそのゆがみを利用するということだ。
税務署のいうなりに税金を納めるのではなく、なるべく少なくすむようにする。
その点でサラリーマンはほとんどその余地がない。
無条件で源泉徴収されているからだ。

たとえば、地区の起業支援制度を利用すると年率2%くらいで、1000万円の融資を受けることができる。
通常の融資だと10%以上の金利を支払わなければならない。

この本の中で税金を少なくするために3つの国を定期的に移動するという考え方がある。
年のうち半分以上在籍していると税金がかかるため1/3ずつ移動すれば税金がかからないというわけだ。しかし、そのためには移動費用がかかる。ほかに住居を3箇所確保しなければならない。日本だと敷金礼金があるからつど借りるとしてもあまり節約できそうにもないだろう。一番肝心な点だが、転々としながら収入をどうやって確保するのか。

結局、この本を読んで、購入に支払った金額以上のリターンを得ることはできないんじゃないかと思う。

あと、最後のほうにホームレスの記述がある。
だれでもホームレス様な境遇に実を落とす可能性があることを肝に銘じるべきといいたいのだろうと思うが、その部分の記述が人としてあまりにひどすぎる。

「彼らがどうしてそういう境遇になったのかには興味ない」
「彼らが冬の寒さに凍え死んでもなんとも思わない」
「彼らのために100円でも寄付する気にはならない」
「土砂降りの雨の中ダンボールハウスの中で、半分水に浸かった半裸のホームレスの生死など知るか」

この橘玲という人間には血は通っているのだろうか?
こいつは人間としては下の下だ。

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