今現在連載されている漫画の中で最も高品質な漫画といえば、
それは「はじめの一歩」に決まりでしょう。
あそこまですごい漫画はなかなかないです。
100巻近くにもなる長期連載にもかかわらず品質が劣化しません。
コンスタントにぞくぞくするような感動を生み出しています。
どんな漫画かといいますと、
いじめられっこの少年の幕の内一歩が「強いってどんな気持ちか知りたい」という一心で
ボクシングをはじめ日本チャンピオンにまでなるボクシング漫画です。
この作品の品質の秘密を分析すると以下の特徴があると思います。
1.強さのインフレーションの克服
⇒俗に言う「強さのインフレーション」とは、
強いやつを倒すと次にもっと強いやつが出てくる。
これを繰り返し最終的に「指を1本を動かすだけで地球を破壊できるようなとんでもない敵」と
戦わざるをえなくなるような状況です。
ドラゴンボールではこの状況に陥って、誰がどれだけ強いのかよくわからなくなってしまいました。
はじめの一歩では対戦相手が強さというひとつの指針では測れなくなっています。
例えば千堂のように野生の虎のような獰猛さを持つ相手や、
伊達のようなベテランのテクニックに長けた相手、
マルコム・ゲドーのように卑劣なトリックを使う相手というように特徴が千差万別です。
それぞれの相手に対して一歩がどう戦うのか毎回毎回新しい局面に遭遇することになります。
2.主人公ローテーションシステム
⇒これは結構ほかの漫画でも使われているテクニックです。
常に主人公の一歩の話にフォーカスされているわけではなく、
一歩の仲間に順にフォーカスされる仕組みになっています。
一歩の試合が終わった後は天才型の先輩の鷹村の世界タイトルの試合が入ったり、
万年ランカーのダメ先輩の青木や木村の試合がはいったりといった具合です。
なので、より多彩で飽きの来ない展開が生み出されているのです。
3.ユーモア
⇒シリアスな展開の合間に絶妙にユーモアが挿入されています。
これにより読者は適度に息抜きができるし、
このユーモア部の存在により、キャラクターたちに親近感を持てるようになっています。
もしまだ、読んだことがないという方がいたら絶対損しませんので、
ぜひ読んでみてくださいね。
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