2010年5月26日水曜日

天下り官僚は死んでいい 自民党議員もね!

380兆円という額の特別会計は、
様々な形に姿を変えて、天下り先の特殊法人
独立行政法人公益法人などに流れている。

この特別会計の闇に初めて斬り込んでいった
政治家が石井議員だった。

石井議員は天下り会社が約3000社もあることを突き止め、
殺害される直前には
「これが表沙汰になったら政界がひっくり返る」
という重大資料を作成していた。
そして国会で質問しようとしたその矢先に自宅の駐車場で殺害された。

その際、石井議員の左手中指が外側から切断されており、
また石井議員の鞄の中身が空っぽだったことから、
犯人は書類を奪う為に指を切断したと考えられる。
消えた書類はまだ発見されていない。

後日、右翼の人間が自首し無期懲役となったが、
この犯人は黒幕がいることをほのめかしている。

現職の衆議院議員が国会の会期中に刺殺されるという前代未聞のテロ。

本来なら殺害された10月25日は「今年もこの日がやってきました」と
毎年マスコミが事件を振り返ってしかるべき。
ところが8年を経た今も真相は闇に包まれているし、
政界もマスコミも、まるで石井紘基といった人物などこの世に存在しなかったかのような
沈黙している。

ようやく、様々な天下り受け皿法人のデタラメな実態が明らかになってきた。
事業の丸投げ、競争のない独占契約、ほとんどの公益法人で天下り役人が
年間2千万円という庶民感覚とかけ離れた役員報酬を貰っていること…。

前から運転免許証の更新代が高いと思ってた交通安全協会の不透明さ
職員より役員の方が多い。職員29人、役員48人。
常任役員は全員警察庁OBで役員報酬は理事長2千万、専務理事1700万。)

また宝くじについても驚きの事実がわかった。
宝くじの売上げ1兆円のうち、当選金にまわされるのは半分以下の4760億円で、
残りを総務相の天下りOBが食い物にし、年2千万円の高額給与、その何倍もの退職金、
首相官邸の隣という家賃1億8千万の事務所(職員15人)などやりたい放題である。

石井議員が単独で特別会計の暗部に斬り込んだから見せしめにされたとしたら、
事業仕分けは大勢で動いているので安全だ。
仕分け人は石井議員の仇討ちの意味も込めて、これからも頑張って欲しい。
事業仕分けの対象になったのは、6600事業のうちたったの70事業だけ。

まだ100倍近く天下りの温床が残っている。

政権交代がなければ、その腐敗ぶりに光が当たることもなかっただろう。

自民は官僚と癒着し国家予算を食い物にし続けてきたのだ。
仮に子供手当てで外国人へのばら撒きがあったとしても、
この天下りの浪費額には遠く及ばないだろう。

生活苦から強盗をするような人は、せっかく強盗するなら自民党議員や天下り官僚やその一族を標的にするべきである。彼らこそがその苦しみの根源なのだから。

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