2010年5月1日土曜日
大長編ドラえもん
子供の頃、何が楽しみだったかというとそれは「大長編ドラえもん」をおいて他にありません。
朝、新聞のテレビ欄をみて2時間のドラえもんの枠を見つけると「わ、ドラえもんの映画だ!」と小躍りしたものです。
たまに2時間枠でも通常の10分程度のエピソードを2時間放送する「ドラえもんスペシャル」場合もあり、
そのときは「なんだ。普通の話か」とがっかりしたものです。
「えっ?ドラえもんの映画なんて面白くないじゃん」と考えている方いますか?
ひとくちにドラえもんの映画といっても品質にだいぶ差があると思います。
わたしが夢中になっていたのは第1作から第8作目までの8作品です。
「のび太の恐竜」
「のび太の大魔境」
「のび太の海底奇岩城」
「のび太の宇宙開拓史」
「のび太の魔界大冒険」
「のび太の小宇宙戦争」
「のび太の鉄人兵団」
「のび太の竜の騎士」
これ以降の作品はいまひとつ夢中になれませんでした。
もし最近のドラえもん映画しか見ていないという人がいたら、この初期の作品をぜひ見ていただきたいですね。
この8作品は他のドラ映画とは別格ですから!
最近、この初期ドラ映画のうち何作かがリメイクされましたが、
オリジナルに比べると明らかに劣化していると思います。
この初期ドラ映画は面白さのポイントをしっかり抑えていると思います。
ポイントひとつは、日常世界から冒険世界へのシームレスな導入です。
スーパーマンが悪党をやっつけても面白くもなんともないんです。
「スーパーマンなんだからなんでもできるでしょ?」と思ってしまいます。
ドラえもん映画の場合、普通の小学生の日常の中に冒険への入り口が用意されているのです。
この日常から非日常への移行がスムーズに臨場感を持って描かれているため
観客はあっという間に冒険の世界に入ってしまうのです。
次にジャイアンとスネ夫の協力があげられます。
通常のストーリではいじめっ子のジャイアンとスネ夫ですが、
巨大な悪の前では一緒に力を合わせて戦う仲間になります。
これがぐっとくるんですよ。
そして異世界の友人との友情。
のび太たちが冒険する世界は魔界だったり、宇宙の果ての惑星だったりするのですが、
その異世界の友人と友情を築くことになります。
中には「これは私たちの戦いです。あなたたちを巻き込むことはできません」と
絶望的な戦いに単独で臨もうとするキャラクタもいます。
当然、それを放っておくのび太ではありません。
お互いがお互いを思いやり力をあわせていく姿がいいんですよ。
中でも魔界大冒険の美夜子さんの人気が高いようです。
多感な少年期にこれだけ夢中になれる良質な作品に出会えたことは幸運です。
小学生くらいのお子さんをお持ちのお父さん、お母さんはぜひレンタルビデオ店に行って
この作品をお子さんに見せてあげて欲しいです。
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