これは戦争に勝つための知恵のことです。
これをビジネスに応用しようということなんですね。
このランチェスター戦略の大家が竹田陽一先生です。
この竹田先生がめちゃ賢いんです。
ランチェスター戦略には2つの戦闘理論があります。
近接戦闘と遠距離戦闘です。
近接戦闘
これは刀で切りあうみたいな戦闘です。
「人数 × 兵隊の質」で成果が決まります。
兵隊の質が均一だと仮定した場合、兵隊の数で勝敗が決まります。
当たり前ですね。
10人対5人なら10人のチームが勝ちます。
その際、5人のチームは全滅して10人のチームの5人が戦死するわけです。
1人1殺ですね。
遠距離戦闘
これは弓矢や銃で戦うものです。
この場合、「人数の2乗 × 兵隊の質の2乗」で成果が決まります。
10人対5人を例にします。
10人のチームの兵隊は「10分の1」の確率で狙われます。
そして、5人から狙われるため「10分の5」の攻撃を受けます。
5人のチームの兵隊は「5分の1」の確率で狙われます。
で、10人から狙われるため「5分の10」の攻撃を受けます。
10人のチームは「10分の5」の攻撃を受け、
5人のチームは「10分の20」の攻撃を受ける。
つまり受ける攻撃は10人のチームが1とすると5人のチームは4となります。
5人のチームは4倍の攻撃を受けるわけです。
5人のチームが全滅した時に10人のチームは1.25人しか死なないわけです。
人数が2倍の場合、2の2乗で4:1の攻撃の差が生じるわけです。
以上がランチェスター戦略の概要です。
この説明でポイントがあります。
それは数と質の2つの軸のうち数のみに注目している点です。
竹田先生は2つの軸で考えるように人間の脳はできてないから、兵隊の質は一定という前提で説明していました。数のみに注目して考えることで単純化してるんです。
ここが賢い点です。
ここで竹田先生はこういっています。「たまに、もし宮本武蔵のような兵がいたらどうなりますか?と聞くような人がいる。理解しやすくするために兵の質は一定という前提で話しているのに、そういうこと言ってる人間は話になりません。」
問題を限定することで飛躍的に理解しやすくなるのです。
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