2020年6月15日月曜日

30歳未経験のITエンジニア戦略


フリーランスでエンジニアをやってます。

30歳の未経験でITエンジニアを目指してる人はいるでしょうか?

私は茨城大学という国立大学を卒業して一部上場企業に就職して30歳のときにJavaプログラマに転職しました。

つまり実際に30歳の未経験でITエンジニアに転職成功したものです。


30歳未経験でもITエンジニアになれる
私は実際にできたので、これを見ている人でも30歳で未経験でITエンジニアになることは可能だと思います。

参考のために私がどのような経緯でITエンジニアになったのかを説明したいと思います。
私は求人情報で未経験でOKのITの求人を見つけ応募しました。
年齢は30歳くらいまでの条件だったのでギリギリだと思いました。

そこの条件は数ヶ月研修があるということで、ただしその間は給料はないとのことでした。
研修は週2回で、それ以外はバイトなりして生活費は自分で稼ぐようにとのことでした。

渡された参考書は「やさしいJava2」と「SQLリファレンス」と「はじめてのJSP&サーブレット」でした。

そこでかんたんなプログラミングの基礎を習い、ある現場に入りました。
現場というのは他の会社です。案件を持っている会社で人を探しているところにつっこまれるわけです。
その現場に入るためには技術面談を受けることになります。
技術面談の練習などもやりました。

技術面談では研修の内容をプロジェクトに見立てて、3ヶ月ほどの実務経験があるというふうにしてました。

技術面談で聞かれた内容は以下の様なことだと思います。
・このプロジェクトはどのようなプロジェクトか?
・どのようなことを担当したのか?
・ソースを書く上で意識していることは?
・テストケースはどのように作成するのか?
・何行くらいのSQLを書いたことがあるか?
・チームは何人ぐらいか?

これらの質問に対する回答例も載せておきます。
・建築事業者向けの人員配置のシステムの開発プロジェクトです。
・機能単位の担当となっており、画面とその裏のロジックを担当しました。
・適切な名前にすること、コメントをつけて理解しやすくすることを意識しました。
・敷居値周辺のケースを意識し、作成しました。
・50行程度のSQLを書いたことがあります。
・開発チームは7名でした。

同期の女子と一緒に面談を受けたときに、その女子は「何行くらいのSQLを書いたことがあるか?」という質問に「1行です。」と答えて、その瞬間に面接をしている人が怪訝な顔をしたのを覚えています。

実務のソースは研修のソースとまるで違う
やがて面談を繰り返す中で一つの現場の着任することができました。
ここがエンジニアになれるかの試練の一つと言えるでしょう。
初めての現場のソースをみて驚愕します。
何を書いているのか全くわからないのです。
Javaはインスタンスを作成するとそのインスタンスのメソッドが使えるようになります。
Member member = new Member(”taro”);
member.getName();
という感じです。

ところが実務のソースはこのような感じでした。
Member member = new Member(”taro”);
member.getName().length();

memberオブジェクトからgetName()メソッドで名前を取得するところまでわかるのですが、それにさらにメソッドが付いてるというのに混乱しました。

このサンプルは単純化していますが、実務のソースでは初学者にとっては難解なのです。
member.getName()
この部分は、memberオブジェクトからgetName()メソッドで名前を取得するということなので、”taro”に置き換えることができます。
すると
member.getName().length();

”taro”.length();
のことになりますので結果は4ということになります。

ITエンジニアになれない人たち
仮にITエンジニアになったとしてもITエンジニアという道は決して平坦ではありません。
リーマンショックのときITの案件が一気に減りました。
このとき、社内待機になる社員が多く、多くの社員がITエンジニアを諦めてやめていきました。
ITエンジニアの中にも使える使えないのレッテル貼りがあり、使えないと判断された人に仕事はありません。
実際にある大企業のリーダーにこう言われました。

「うちにショムニみたいな部署があるんだよ。」
「そこの人は私と同じ給料もらってるのに、電球の交換とかコピー用紙の補充みたいなことだけやってるんだよ。」

本当はそういう人間はIT企業では存在意義がないので首にしたいところですが、大企業ではそれができないので雑務をさせているわけです。

ITは決して楽園ではなくITエンジニアとして一人前になるためには数多くの試練があります。
それを乗り越えるのにはどうしたらいいのでしょうか?

良いセルフイメージを持て
30歳未経験でITエンジニアを目指す人というのはまずまちがいなく優秀でないと思います。
優秀な人ならその頃には確固たる実績を持っていてもおかしくない頃です。

その根底にあるのは低い自己イメージだと思います。
「自分なんて大したものではない」
そういう自己イメージを持っていては絶対成功できないと思います。

失敗したときに、「やっぱり最初から無理だったんだ」と思ってしまいます。
そうではないのです。
本当はあと一歩進んでいれば、成功にたどり着けたのです。

なんとしても成功させるという執念のようなものが必要です。
そのために自分は絶対にできるというセルフイメージを持つことが重要です。

日本の学校教育は、工場労働者を作るための教育です。
そのため「お前はその他大勢の一人に過ぎない」というイメージを植え付けてきます。
そして言われたことを忠実に実行するだけの人間を育てるのです。

自分はその他大勢のうちの一人に過ぎないという洗脳を解いて、自分はもっと大したものなんだと自分に自尊心を持ってください。

そうすれば道は開けるでしょう。




















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