2011年4月23日土曜日

まどか マギカ 最終話 感想


震災で放送が延期されていた「魔法少女まどか☆まぎか」
21日深夜に残っていた11話と12話が放送されました。

皆さんの感想はいかがだったでしょうか?
だいたいクールごとに2作品ほど見てるのですが、今期はこの「まどマギ」を見てました。

結論から言うと概ね満足です。点数でいうと8点です。破綻なくまとめていたと思います。
この品質だとDVDのセールスも好調なんじゃないでしょうか?

この作品の成功の秘訣は企画力でしょう。
オーソドックスな魔法少女ものを装いながら、ふたを開けてみれば意表をつく展開。
主人公の味方であるはずのマスコットが実はマルチ商法も真っ青の悪徳セールスマンだった。
だまされて契約した魔法少女はやがて魔女になり、他の魔法少女に葬られる運命。
一筋縄ではいかないストーリーですが、適度な難解さも成功の理由のひとつだと思います。
難しすぎても視聴者がついていけません。

欠点は負の連鎖を生み出しているキュウベェの目的だと思います。
説得力に欠けるように感じました。
少女の希望から絶望への感情エネルギーを回収していたと思いますが、
それなら恒星の核分裂エネルギーを使用したほうがいいんじゃないかと思ってしまいます。
あと、これは個人的な感情ですが、絵柄に違和感を感じるときがありました。
ホームベース型の輪郭がどうにも気になるというときが。

さて、本題です。
「もう一度まどかとの出会いをやり直したい」という願いと引き換えに魔法少女になったほむらは、
まどかの幸福のために何度も時間を巻き戻して運命を変えようとします。
初めてまどかに会ったはずのほむらが以前から知り合いだったようなそぶりをしたりと伏線はしっかり張ってありました。
10話ではほむらが何度もまどかの死を見てきたことが明らかになります。

11話はまどかを魔法少女にしないためワルプルギスと戦うほむらが中心になります。
万策尽きて、絶望するほむら。

そこにまどかが現れます。
「本当の願いがわかったの。すべての魔女を生まれる前に消し去りたい。過去と未来の魔女をこの手ですべて!」

魔法少女になったまどかが過去未来すべての魔法少女の魔女化を阻止することで、宇宙は新しいルールで書き換えられます。
「あなたたちは誰も呪わない。すべての因果を私が受け止める。だから自分を信じて!」
過去、未来すべての魔法少女の魔女化を防ぐため、まどかは生命を凌駕し神に近い存在、概念へとシフトします。

ほむらはまどかのそばで、その一部始終を見届けます。
「こんな場所で誰にも気づかれず、誰にも触れられないなんて、死ぬよりもっとひどい。。」
違うよ。今の私は過去も未来もすべてわかる。ほむらちゃんが私のために何度もがんばってくれていたのもわかるよ。今まで気づけなくてごめん。あなたは私の本当の友達。私は一人じゃないよ。いつまでもみんなと一緒だよ。見えなくても、聞こえなくても、いつも一緒だよ」
「まどかのことをもう二度と感じ取ることもできないのに?」
「ううん。あきらめるのは早いよ。ほんの少しなら奇跡があるかもしれない。だって魔法少女は希望をかなえるんだもの。」

新生した世界ではソウルジェムがにごると消滅して魔女は発生しません。
世界のゆがみは魔獣という形になって現れます。

ほむらはまどかの記憶を保持しています。
だからまどかの母にリボンを渡すことも躊躇しませんでした。
そして、まどかと同じ弓で戦います。
まどかが守ろうとしたこの世界を守るために。

私は、まどかが魔法少女にならないハッピーエンドを迎えループを終了させるためにほむらが自殺をするという展開を予想していました。
この予想はハズレましたね。
今回のエンドは完全なハッピーエンドではないと思います。
まどかやさやかがいるもとの生活に戻るということができなかったわけですから。
しかし、まどかはいなくなったのではなくて形を変えていつもそばにいるという概念はすばらしいと思います。

今回震災で家族をなくした人も大勢いると思います。
不謹慎かもしれませんが、そういった人たちに、この考えは救いになるのではないかとも思いました。

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