空想で書かれたとは思えないリアリティ。
もし漫画家を志す若者がこのサイトを訪れたとしたら是非読んでほしいと思う。
漫画家を目指してアルバイトをしながら作品を仕上げ出版社へ持ち込みを繰り返す毎日が描かれている。2ヶ月かけて仕上げた作品を1時間遅刻してきた編集者はパラパラとめくり、賞へ応募するレベルではないとつき返す。
漫画家には年齢制限はないといわれるが実際には25歳までにデビューできなければ、デビューは難しいという。担当編集者と話し合い、原稿を書き上げて持ち込みを続けるが連載どころが「あと一歩」の欄にも載らない。
6年が経過が経過したとき、やっと賞で佳作をとることが出来て、やがて編集長がOKを出したという知らせが入る。投稿者は連載の準備をすすめながら連載開始日の知らせを待つが連絡は無い。
1ヶ月が経過しやっと来た連絡。担当者の言葉は「あの話だけどね、やっぱりダメになった」。
ここの描写は非常にせつない。
期待と失望の残酷なリピート。読んでるだけで苦しくなってくる。
担当編集はその後、怒涛の謝罪か言い訳か事情を説明するかと思いきや夢を信じて過酷な状況で頑張っている人もいると思う。光の面だけでなく闇の面もしっかり見据えることは非常に大事なことだと思う。今なら仕事をしながらブログで作品を公開するなど方法はいくらでもあると思う。
何も言わずにこちらの出方を待っていた。
完全に開き直っているような雰囲気が伝わってきた。俺がどんなに何を言っても無駄だということがその態度で分かった。
俺は震える手で携帯電話を何とか持ち、「分かりました」とだけ言った。
「俺が漫画家になれないとは思わなかった」
…と一番最初に思った。
唐突に出てきた言葉だ。
そして次に両親のことが頭をよぎった。妹のことも。
何て言おう。友達には?
今まで大言壮語をかまし、平凡な人生なんてクソクラエとわめいていた俺は、
急にそのことが恥ずかしくなって、誰もいない部屋で丸くなった。
そして自分に残されたのは25歳・職歴なしという現実だけ。
完全に心が折れた。
また収益不動産など不労所得の手段を確保してから夢を追いかけるというものひとつの方法だろう。有名作家でも最後まで原稿料だけで食べていくことが出来た人というのは少なく、収益不動産を持っていた人が多いと聞く。
http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/3580961.html